黒須高嶺えしごと

イラストレーター・黒須高嶺(くろす たかね)の活動情報です。

「こうちゃんとぼく」

「こうちゃんとぼく」(講談社)
著者は くすのきしげのりさん。

書影(版元ドットコムさんより)
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シリーズ装丁は田名網敬一さん。


講談社ブッククラブから紹介文を一部引用しますと

「ぼく、『やまの こうさく』です。よろしくおねがいします。」
 十月。
 ぼくらのクラスにてんこうせいが、やってきた。

 こうさくくんは、まえにかよっていた小学校のせいふくを、それも、こうさくくんのからだよりもすこし大きなせいふくをきていた。
 ぼくは、せきがえでこうさくくんのとなりになった。
 先生から、しんらいされているようで、すごくうれしかった。
 ぼくは、はりきってこうさくくんに、いろんなことを教えてあげた。
 でも――。



挿絵を少しご紹介
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先生からこうさくくんのとなりの席をまかされ、頼りにされていることが誇らしい「ぼく」。

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自然のいっぱいな田舎からやってきたこうさくくんの話は面白く、みんなが聞きたがります。

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こうさくくんはあっという間にクラスにも溶け込み、こうちゃん、こうちゃんと呼ばれるように。

クラスで最初に仲良くなった「ぼく」は、最初はうれしい気持ちでした。
けれど勉強も運動もできるこうちゃんの存在がクラスの中で大きくなっていくうちに、だんだんと心の中にもやもやしたものが生まれていきます。

嫉妬というものは、大人になってさえ(むしろ大人になってからの方が?)やっかいな、できるなら抱きたくない感情です。
はじめて嫉妬を感じた「ぼく」は、どうむきあっていくのでしょうか?

こうちゃんとぼくの友情のゆくえを、ぜひ読者にも見届けていただきたいです。

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「あぐり☆サイエンスクラブ:春」

「あぐり☆サイエンスクラブ:春 ~まさかの田んぼクラブ!?」(新日本出版社)
著者は堀米薫さん。

書影
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装丁は松田珠恵さん(商業デザインセンター)。

新日本出版社さんのサイトから紹介文
私立中学受験をあきらめ、ちゅうぶらりんな日々を送っていた五年生の学。ある日、ぐうぜん「あぐり☆サイエンスクラブ員募集」のチラシをひろう。「野外活動。合宿あり」――おもしろいことが待っていそうな予感。学は早速入会を申し込むが、なんとクラブは一年かけて米作りを経験する「田んぼクラブ」だった――!


挿絵もご紹介。
――例によってモアレがひどいのですが、印刷ではきれいです…。
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塾で偶然チラシをひろった学。落とし主の女の人が「あぐり先生」。

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ほかの参加者は「雄成」と「奈々」。どうも一癖あるふたりのようで…?

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クラブ活動をサポートしてくれるのは野良着を着たお年寄りたち。


現役の農家でもあり、これまでにも農林・畜産にかんするご本を多数手がけられてきた堀米薫さんが「米作り」をテーマに書かれる読み物。タイトルに「春」とあるように、季節を追って続巻が刊行される予定です。

農作業のディティール、自然風景の瑞々しさ、生き物たちの鳴き声や息づかい、そういったものが一体となって力強く迫ってくるようなお話です。それらに圧倒された現代っ子の学たちのように、読者も同じ思いを共有できるのではないでしょうか。

春の緑もやわらかな、まさに今の季節を舞台にしたお話。
どうぞお手に取って見てください。

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最近のお仕事追加

こんにちは。
最近のお仕事について(けっこう前のものもありますが)、一度に複数の記事を書きましたので、以下のリンクよりチェックしてみてください。
※記事の日づけはご本の発行日に合わせてあります。

2016 12/10 「くらしの中の マーク・記号図鑑」

2017 02/20 「そろそろ、部活のこれからを話しませんか 未来のための部活講義」

2017 03/01 古典から生まれた新しい物語 「冒険の話 墓場の目撃者」


ほんとうはもっとこまめに投稿するべきなのですが…。
どうぞよろしくお願いします!

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古典から生まれた新しい物語 「冒険の話 墓場の目撃者」

古典から生まれた新しい物語「冒険の話 墓場の目撃者」(偕成社)

書影 ※版元ドットコムさまより
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装丁は鷹嘴麻衣子さん
画像は現物よりも色が薄い感じです。店頭でぜひ見てみてください…!


過去にお仕事をさせていただいた偕成社さまの「迷宮ヶ丘」 「タイムストーリー」などにつづく新しいアンソロジーシリーズ、「古典から生まれた新しい物語」(日本児童文学者協会さま・編著)のうちの1冊です。

カバー袖の紹介文より
この本に収められている四つの作品は、
“古典”とよばれる古今東西の物語にヒントを得て書かれています。
この巻では、冒険をテーマにした話を収録しました。



挿絵を少しご紹介。
※解像度の関係からスクリーントーン部分がモアレを起こしていますが、ご本ではきれいに印刷していただいています。

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「墓場の目撃者」 森川成美さん・作

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「小さな見張り人」 中川なをみさん・作

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「青色のリボン」 濱野京子さん・作

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「星鏡の剣士」 越水利江子さん・作


SF、ファンタジーから時代物、現代劇まで、変化に富んだ「冒険」のお話が集まっています。
それぞれどんな古典をもとにしているのかは、実際にご本を読んで確認してみてください。私も原稿を読みながら、この作品からこういうお話を考えるのかと、作家さんの視点や着想の自由さというものを感じました。

お話の最後に作家さんによるメッセージ、また巻末にそれぞれの古典の「読書案内」がついており、古典文学の名作へと読者を誘うねらいをもった意欲的なシリーズです。
どうぞお手に取ってご覧ください…!

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「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」

「そろそろ、部活のこれからを話しませんか 未来のための部活講義」(大月書店)
著者は中澤篤史さん。

書影
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装丁は鈴木衛さん(装丁プラス)。
私は装画を描かせていただきました。

大月書店さまのサイトより
教師の過酷な勤務実態、体罰・暴言問題等により、部活への関心が高まっている。日本独自の文化である部活は、そもそもどうして生まれたのか。いま何が問題で、これからどうすべきなのか。部活研究の第一人者がやさしく解説。

「部活」の歴史的な成立背景から行政による政策、現場の指導者・生徒へのリサーチ、事故事例まで、豊富な資料を提示しながら「部活」の現状や抱える問題点、今後のあり方について詳細に論じた一冊です。
論の展開はあくまで真摯でありながら、ところどころ「スラムダンク」や「タッチ」といった名作「部活」漫画や最近話題の映画などに言及するなど、ユーモラスな部分もふんだんにあって読みやすい印象でした。比較的若手の先生がたも親近感を持って受け取ることが出来るのではないでしょうか。

教員や学校・教育関係者だけでなく、広く読んでいただきたいご本です!


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