黒須高嶺えしごと

イラストレーター・黒須高嶺(くろす たかね)の活動情報です。

「なみきビブリオバトル・ストーリー」

「なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸」(さ・え・ら書房)
著者は赤羽じゅんこさん、松本聰美さん、おおぎやなぎちかさん、森川成美さんの4人

書影(さ・え・ら書房さんのサイトより)
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装丁は久住和代さん

さ・え・ら書房さんのサイトから紹介文を引用しますと…

11月3日、並木図書館のビブリオバトルに4人の小学生が集まった。
シュートを決めるようにカッコよくチャンプ本をとりたい修。
ペットショップの子犬の現状を伝えたいと願うアキ。
恋バナの主人公へのあこがれを胸にゆれとまどう玲奈。
ケンカ中の修にどうしてもわかってほしいことがある陸。
そして、4人それぞれの思いをかけたビブリオバトルの幕があがる……


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左が「陸」、ちょっと物静かな男の子で、書かれたのは森川成美さん
右は元気なサッカー少年の「修」、作者は赤羽じゅんこさん

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左が「主人公みたいな」恋愛に憧れる「玲奈」、作者はおおぎやなぎちかさん
右はビブリオバトルで伝えたい思いがある「アキ」、作者は松本聰美さん

4人の主人公のお話をそれぞれ一人の作家さんが担当し書かれています。
ビブリオバトルというと耳慣れないかもしれませんが、お話の中には「本が好き!」という熱いおもいがあふれんばかり。
読書好きの子でしたら「あるある」と頷けるような部分もあるでしょうし、あまり読まない子でもちょっと読んでみようかなという気にさせられるような、「熱にあてられる」感じがあります。

ビブリオバトルの普及という点でも大きな役割を持ちそうな一冊です。
どうぞお手にとってみてください!

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「こうちゃんとぼく」

「こうちゃんとぼく」(講談社)
著者は くすのきしげのりさん。

書影(版元ドットコムさんより)
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シリーズ装丁は田名網敬一さん。


講談社ブッククラブから紹介文を一部引用しますと

「ぼく、『やまの こうさく』です。よろしくおねがいします。」
 十月。
 ぼくらのクラスにてんこうせいが、やってきた。

 こうさくくんは、まえにかよっていた小学校のせいふくを、それも、こうさくくんのからだよりもすこし大きなせいふくをきていた。
 ぼくは、せきがえでこうさくくんのとなりになった。
 先生から、しんらいされているようで、すごくうれしかった。
 ぼくは、はりきってこうさくくんに、いろんなことを教えてあげた。
 でも――。



挿絵を少しご紹介
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先生からこうさくくんのとなりの席をまかされ、頼りにされていることが誇らしい「ぼく」。

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自然のいっぱいな田舎からやってきたこうさくくんの話は面白く、みんなが聞きたがります。

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こうさくくんはあっという間にクラスにも溶け込み、こうちゃん、こうちゃんと呼ばれるように。

クラスで最初に仲良くなった「ぼく」は、最初はうれしい気持ちでした。
けれど勉強も運動もできるこうちゃんの存在がクラスの中で大きくなっていくうちに、だんだんと心の中にもやもやしたものが生まれていきます。

嫉妬というものは、大人になってさえ(むしろ大人になってからの方が?)やっかいな、できるなら抱きたくない感情です。
はじめて嫉妬を感じた「ぼく」は、どうむきあっていくのでしょうか?

こうちゃんとぼくの友情のゆくえを、ぜひ読者にも見届けていただきたいです。

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「あぐり☆サイエンスクラブ:春」

「あぐり☆サイエンスクラブ:春 ~まさかの田んぼクラブ!?」(新日本出版社)
著者は堀米薫さん。

書影
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装丁は松田珠恵さん(商業デザインセンター)。

新日本出版社さんのサイトから紹介文
私立中学受験をあきらめ、ちゅうぶらりんな日々を送っていた五年生の学。ある日、ぐうぜん「あぐり☆サイエンスクラブ員募集」のチラシをひろう。「野外活動。合宿あり」――おもしろいことが待っていそうな予感。学は早速入会を申し込むが、なんとクラブは一年かけて米作りを経験する「田んぼクラブ」だった――!


挿絵もご紹介。
――例によってモアレがひどいのですが、印刷ではきれいです…。
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塾で偶然チラシをひろった学。落とし主の女の人が「あぐり先生」。

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ほかの参加者は「雄成」と「奈々」。どうも一癖あるふたりのようで…?

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クラブ活動をサポートしてくれるのは野良着を着たお年寄りたち。


現役の農家でもあり、これまでにも農林・畜産にかんするご本を多数手がけられてきた堀米薫さんが「米作り」をテーマに書かれる読み物。タイトルに「春」とあるように、季節を追って続巻が刊行される予定です。

農作業のディティール、自然風景の瑞々しさ、生き物たちの鳴き声や息づかい、そういったものが一体となって力強く迫ってくるようなお話です。それらに圧倒された現代っ子の学たちのように、読者も同じ思いを共有できるのではないでしょうか。

春の緑もやわらかな、まさに今の季節を舞台にしたお話。
どうぞお手に取って見てください。

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古典から生まれた新しい物語 「冒険の話 墓場の目撃者」

古典から生まれた新しい物語「冒険の話 墓場の目撃者」(偕成社)

書影 ※版元ドットコムさまより
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装丁は鷹嘴麻衣子さん
画像は現物よりも色が薄い感じです。店頭でぜひ見てみてください…!


過去にお仕事をさせていただいた偕成社さまの「迷宮ヶ丘」 「タイムストーリー」などにつづく新しいアンソロジーシリーズ、「古典から生まれた新しい物語」(日本児童文学者協会さま・編著)のうちの1冊です。

カバー袖の紹介文より
この本に収められている四つの作品は、
“古典”とよばれる古今東西の物語にヒントを得て書かれています。
この巻では、冒険をテーマにした話を収録しました。



挿絵を少しご紹介。
※解像度の関係からスクリーントーン部分がモアレを起こしていますが、ご本ではきれいに印刷していただいています。

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「墓場の目撃者」 森川成美さん・作

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「小さな見張り人」 中川なをみさん・作

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「青色のリボン」 濱野京子さん・作

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「星鏡の剣士」 越水利江子さん・作


SF、ファンタジーから時代物、現代劇まで、変化に富んだ「冒険」のお話が集まっています。
それぞれどんな古典をもとにしているのかは、実際にご本を読んで確認してみてください。私も原稿を読みながら、この作品からこういうお話を考えるのかと、作家さんの視点や着想の自由さというものを感じました。

お話の最後に作家さんによるメッセージ、また巻末にそれぞれの古典の「読書案内」がついており、古典文学の名作へと読者を誘うねらいをもった意欲的なシリーズです。
どうぞお手に取ってご覧ください…!

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「ふたりのカミサウルス」

「ふたりのカミサウルス」(あかね書房)

著者は平田昌広さん。

書影 ※現物をスキャンしています(版元さま了承済み)
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装丁は白水あかねさん

あかね書房さんのサイトから紹介文です。
話をしたこともなかったコウダイとヒロト。ふたりはある日、おり紙でつくった恐竜“カミサウルス”をきっかけに急接近。博識なヒロトに出会って、みんなにもヒロトの良さを知ってほしいと思うコウダイ。正反対な性格の2人の友情はうまくいくのか? その分かれ目には、いったい何がある!?


挿絵も少しご紹介
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図書室で図鑑を読むヒロトに話しかけるコウダイ。

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ワニの一種、「ガビアル」のカット。
「生き物の進化」もひとつの重要なモチーフになっていて、色々な生き物のカットを描きました。

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(左)コウダイのお母さん (右)ヒロトのお母さん
お母さんキャラが二人出て来るので、お話の中での描かれ方などを参考にちがいを出してみました。
お父さんやお母さんのキャラを考えるのは楽しいです。


今までの友達にはいなかったタイプのヒロトに対して、主人公のコウダイはとまどいやためらいを感じながらも、真っ直ぐに自分の気持ちをぶつけていきます。
手探りで仲を深めていく二人の様子が本当にみずみずしく、「ともだちになる」のってこんなにもまぶしいものだったなと、今更ながら感じました。

私個人の印象ですが、ご本を読むのが苦手な子にも思い切ってチャレンジしてもらいたいような一冊です。
どうぞよろしくお願いいたします!

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