黒須高嶺えしごと

イラストレーター・黒須高嶺(くろす たかね)の活動情報です。

「なみきビブリオバトル・ストーリー2」

『なみきビブリオバトル・ストーリー2:決戦は学校公開日』
著者は森川成美さん、おおぎやなぎちかさん、赤羽じゅんこさん、松本聰美さん(クレジット順)

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装丁は久住和代さん

昨年発売されました『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』の続編です。
前回と同じ4人の作家さんがそれぞれ一人ずつ、違った主人公の短編を書かれています。
私も引き続きイラストを描かせていただきました。

サブタイトルにもあるように、今回は学校公開日の授業が発表の舞台。4人とも同じクラスの同級生で、お互いの交流も見どころのひとつです。

挿絵と一緒にキャラクターのご紹介。
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左が珊瑚(さんご)。活発で、クラスの中心にいるような人気者。この絵ではちょっと違う表情ですが…?
右が吉樹(よしき)。大好きな忍者になるための修行に夢中な男の子。なぜか包帯をしていますね。

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左がセイラ。美人だけどおとなしく、とにかく本の好きな女の子。「本のことで負けたくない」ようです。
右が碧人(あおと)。無口でおとなしいけれど、好きな恐竜のことにはいちずに打ち込む情熱も。

どうでしょう。
今回も1巻に負けない個性的なキャラクターが、それぞれの胸にある切実な思いや情熱を抱えて発表に臨みます。
1巻を楽しまれた方も、初めて読んでみるという方も、どうぞチャレンジしてみてください!

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「最後のオオカミ」

『最後のオオカミ』(文研出版)
著者はマイケル・モーパーゴさん、訳者は はら るいさん。

書影
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装丁は島居隆さん(アートグローブ)

イギリスを代表する児童文学作家、マイケル・モーパーゴさんが2002年に発表した『The Last wolf』の邦訳版です。
アマゾンの紹介文(原文はBOOKデータベース)から一部を引用しますと
孫娘からパソコンの使い方を教わったマイケル・マクロードは、インターネットで自分の家系を調べることにした。やがて遠い親戚からメールが届き、ひいひいひいひいひいおじいさんのロビー・マクロードがのこしたという遺言書を見せてもらう。それは「最後のオオカミ」と題された回想録で、むごい戦争の時代を、ともに孤児として生きぬいた少年とオオカミの物語だった。

挿絵もご紹介
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お話は現代のイギリスから始まります。
自分の家系を調べることにしたマイケル・マクロードと孫娘のミヤ

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「ひいひいひいひいひいおじいさん」であるロビー・マクロードの少年時代。
彼の身の上には様々な困難が降りかかります。

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過酷な人生の途上、ロビーは一匹のオオカミと出会います。
彼らの行く手に待つものはいったいなんでしょうか。


18世紀のスコットランドを舞台に、動乱の時代のなか数奇な運命によって出会い、ともに生き抜いた少年とオオカミの物語です。緻密な時代考証と壮大なスケールで描かれる、まさに「骨太」なお話だと思います。

初めての海外文学、しかも歴史的な要素のあるものということで、私にとっては大変な挑戦となりました。
着る物や建物、軍装や馬具、風景など、ひとつひとつ調べていく必要がありましたが、新しいものごとを知るのは刺激的でワクワクするものでした。
出版に際して著者のモーパーゴさんにカバーイラストをチェックしていただきましたが、気に入ってくださったようで一つ安心しました。(本文挿絵の方はどうだかわかりませんが…)


少年とオオカミの、スリルに満ちた冒険と友情の物語をぜひ読んでみてください!


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「火の鳥伝記文庫 新装版」巻末カット

このたび新装版が刊行されました講談社の「火の鳥伝記文庫」シリーズのうち、徳川家康豊臣秀吉武田信玄坂本竜馬野口英世西郷隆盛の巻に巻末の人物紹介用のカットを描かせていただきました。

一部ご紹介
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真田幸村/淀殿

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春日源五郎/勝海舟

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島津斉彬/徳川慶喜

サイズ自体は小さいものですが、全部で40点近く描かせていただきました。
これまでにも実在の人物を描く「似顔」的な要素のあるお仕事は経験していましたが、それだけを集中して描くというのは初めてでしたので色々と勉強になりました。


新装版は祖父江慎さんによる印象的な装丁。
イラストも、いずれも第一線で活躍されている画家さんばかりです。私も関わることができ、嬉しく思いました。
この機会にぜひ読んでみてください!



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「パイロットのたまご」

『パイロットのたまご』(講談社)
著者は吉野万理子さん

書影(版元ドットコムより)
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装丁は脇田明日香さん

講談社の「おしごとのおはなし」シリーズ 第2期ラインナップの1冊です。
「講談社ブッククラブ」サイトより、紹介文を。
小学2年生の雄大は、飛行機が大好き。まだ、乗ったことはないけれど。  雄大には、航空会社に入社した幸也といういとこがいる。メールで様子を教えてくれたりするところによると、パイロットになっても、飛行機の操縦をするまでには、とても時間がかかるみたいだ。  そうしているうちに、雄大は5年生になっていて……。

挿絵のご紹介
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主人公の雄大(ゆうだい)。とにかく飛行機の好きな男の子。

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航空会社で働き始めたいとこの幸也(ゆきや)にいちゃん。
パイロットのはずなのに、ちがう仕事をしている…?

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雄大は幸也兄ちゃんに、自分の興味や疑問をぶつけていきます。


「飛行機が大好き!」という雄大と、長くきびしいパイロットの訓練をうける幸也兄ちゃんとのやりとりをひとつの軸にお話はすすんでいきます。航空業界のことはまったくわからない私には初めて知ることばかりで新鮮でした。
そして何より、雄大からは熱中するほど好きという強い「あこがれ」の気持ちが、幸也兄ちゃんからは航空機に関わる仕事をする者としての自覚や自負が、まっすぐに伝わってきます。どちらもきらきらと輝くようですてきです!

吉野さんがご執筆のためにJALさんへ取材される際に、編集者さんにお誘い頂き私も同行させてもらいました。
結果的に、取材にのぞむ様子から吉野さんが執筆に懸ける思いの強さを目にできたことはとても良かったと思います。その経験が絵の方にも出ていれば良いのですが。

どうぞ多くの読者に読まれますように!

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「あぐり☆サイエンスクラブ:秋と冬、その先に」

「あぐり☆サイエンスクラブ:秋と冬、その先に」(新日本出版社)
著者は堀米薫さん

書影(新日本出版社さんのサイトより)
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装丁は松田珠恵さん(商業デザインセンター)

4月、7月とこれまでに2冊刊行されました「あぐり☆サイエンスクラブ」シリーズの3作め、完結編です。

また新日本出版社さんのサイトから紹介文を――
春の田植えに始まり、稲の成長を見守ってきた「あぐり☆サイエンスクラブ」。いよいよ稲刈りの時を迎える。鎌をつかって手刈りに挑戦する学・雄成・奈々。収穫の喜びは特別だった。脱穀・乾燥・もみすり・精米――新米を口にするまで、こんなに作業があるなんて! お釜で炊いた新米は、おかずがいらないおいしさだった!


例によって挿絵
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稲穂を実らせた田んぼを前に喜ぶ3人…のはずが、奈々のようすがちょっとおかしい…?

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農道を歩きながら、あぐり先生の話に耳を傾ける3人。先生の語る言葉はなんでしょう。

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目次の見開き用のカット。最後にいっぺん「全員集合」的な絵を入れてみたかったので…。
自分でも気に入っていますし、堀米さんにも喜んでいただけたようでよかったです。


田植えの春、青田の夏と、実際の季節とあわせるように刊行されてきたこのシリーズですが、いよいよ収穫の秋を迎えました。
これまでじっくりと丁寧に描かれてきた米作りが、文字通り実を結ぶようすが晴れやかな賑わいの中に表現されています。
学たち自身も、彼らをとりまく人間関係も、季節の移り変わりに合わせるように少しずつ変わっていきます。

読み終えた後も、学たちや彼らの田んぼが今もどこかで営みを続けているように思えます。
タイトルにもある「その先に」という言葉に何が込められているのか、その事に思いを馳せたくなるすてきなラストをぜひ味わってみてください!

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