黒須高嶺えしごと

イラストレーター・黒須高嶺(くろす たかね)の活動情報です。

らくがき・北欧ミステリ

こんにちは。

お仕事、おかげさまでいくつか取りくんでいるものがあります。
お知らせできるのは来年になってからだと思いますので、久しぶりにらくがきを投稿してみます。

indridason
絵を描かれる方ならやる人もいると思いますが、「読んだ小説のキャラクターを自分なりに絵に起こしてみる」という息抜きのらくがきです。挿絵のお仕事のトレーニングとしても役に立つ(気がする)、実益も兼ねたものなのです。
今回は『湿地』で華々しい邦訳デビューを飾ったアーナルデュル・インドリダソンの「エーレンデュル捜査官」シリーズから。

いわゆる北欧ミステリといわれるジャンルです。
ヘニング・マンケルの刑事ヴァランダーシリーズと同様、私生活に疲れたおじさん捜査官エーレンデュルがのそのそと活躍する刑事ドラマとなっています。日本では現在までに、前掲の『湿地』のほか『緑衣の女』、『声』の3作が刊行。
プライベートでは家族に振り回され、また自身の抱える幼少期の深いトラウマに縛られたエーレンデュルは世間にうまく馴染めず、家に籠って本ばかり読んでいたりします。「おいおいこの人大丈夫か?」と心配になる度合いは瞬間的にはヴァランダーを振り切ってしまうこともあり、今後刊行されるだろう続巻でどうなっていくのか、目が離せません。

捜査をする事件も、アイスランドの社会や家族関係をまさに「抉る」ような痛ましく身につまされるものばかり。奇抜なトリックやラスト何ページでのどんでん返しなど、派手な仕掛けは何も出てきませんが、人が生きていくうえで抱える痛みや苦しみの一切を抑制のきいた静かな声で語ろうとするような真摯さに満ちています。気になった方は手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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コメント


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面白そうな。
入江さんに教える!

おおばわ | URL | 2016-08-18(Thu)19:53 [編集]