黒須高嶺えしごと

イラストレーター・黒須高嶺(くろす たかね)の活動情報です。

「あぐり☆サイエンスクラブ:秋と冬、その先に」

「あぐり☆サイエンスクラブ:秋と冬、その先に」(新日本出版社)
著者は堀米薫さん

書影(新日本出版社さんのサイトより)
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装丁は松田珠恵さん(商業デザインセンター)

4月、7月とこれまでに2冊刊行されました「あぐり☆サイエンスクラブ」シリーズの3作め、完結編です。

また新日本出版社さんのサイトから紹介文を――
春の田植えに始まり、稲の成長を見守ってきた「あぐり☆サイエンスクラブ」。いよいよ稲刈りの時を迎える。鎌をつかって手刈りに挑戦する学・雄成・奈々。収穫の喜びは特別だった。脱穀・乾燥・もみすり・精米――新米を口にするまで、こんなに作業があるなんて! お釜で炊いた新米は、おかずがいらないおいしさだった!


例によって挿絵
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稲穂を実らせた田んぼを前に喜ぶ3人…のはずが、奈々のようすがちょっとおかしい…?

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農道を歩きながら、あぐり先生の話に耳を傾ける3人。先生の語る言葉はなんでしょう。

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目次の見開き用のカット。最後にいっぺん「全員集合」的な絵を入れてみたかったので…。
自分でも気に入っていますし、堀米さんにも喜んでいただけたようでよかったです。


田植えの春、青田の夏と、実際の季節とあわせるように刊行されてきたこのシリーズですが、いよいよ収穫の秋を迎えました。
これまでじっくりと丁寧に描かれてきた米作りが、文字通り実を結ぶようすが晴れやかな賑わいの中に表現されています。
学たち自身も、彼らをとりまく人間関係も、季節の移り変わりに合わせるように少しずつ変わっていきます。

読み終えた後も、学たちや彼らの田んぼが今もどこかで営みを続けているように思えます。
タイトルにもある「その先に」という言葉に何が込められているのか、その事に思いを馳せたくなるすてきなラストをぜひ味わってみてください!

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「文学のピースウォーク」原画展

こんにちは。

この夏は湿気がひどい印象があり、最近買った水彩紙がはやくも「風邪を引く」感じになってきてしまいうろたえました。
モノクロ用に使っているケント紙も湿気で変質してしまうようで、線を引いてみて初めて気づくという最悪な事態が起こることに怯えたりしています。
いちおう応急の対策をしているのですが、紙の保存方法をきちんと考えないといけないようです…。


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さて本題ですが昨年、新日本出版社さまから刊行されました児童文学シリーズ「文学のピースウォーク」の挿絵・装画の原画展が、千葉県柏市の児童書専門書店ハックルベリーブックスさまで開催されます。

期間 9/17(日)~26(火) 13:00~17:30 (無休)
公式のアナウンスはこちら

私はその中の1冊、高橋うららさんの『幽霊少年シャン』で絵を描かせていただきましたので、今回の展示に参加させていただいています。
原画展というものは初めてですので嬉しいです…。

期間中は参加作家さん・画家さん・デザイナーさんなどのギャラリートーク、茶話会なども開かれるようです(一部要予約)。
ご興味おありの方はぜひアナウンスページをチェックしてみてください。
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私も期間中、足を運びたいのですが、お仕事の都合でどうなるかまだ分からない状況です。原画展なんてこの先またあるかどうかわかりませんので、ぜひ行かねばと思うのですが…。

行けるようでしたらまた記事でお知らせしようかと思います。
とりあえず今回は展示のお知らせまで。


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「あぐり☆サイエンスクラブ:夏」

「あぐり☆サイエンスクラブ:夏 夏合宿が待っている!」(新日本出版社)
著者は堀米 薫さん

書影(新日本出版社さんのサイトより)
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装丁は松田珠恵さん(商業デザインセンター)

4月に刊行されました「あぐり☆サイエンスクラブ:春」の続編になります。

新日本出版社さんのサイトから紹介文を引用――
学と雄成、奈々は「あぐり☆サイエンスクラブ」の仲間だ。学たちは種まきからずっと稲の成長を見守ってきた。青々とした田んぼの上をふきわたる青田風。「草取り」「中干し」「花掛水」――お米を取るためにこんなに手間がかかっているなんて! 田んぼに関わるようになってから、三人が少しずつわかってきたことだった。


挿絵もご紹介
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あぐり先生はあい変わらず農業一直線。学たち3人に次々と新しい驚きを教えてくれます。

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あぐり先生のお父さん、鎌足さん。遠くを見つめて何を思うのでしょう。

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学の兄、博(ひろし)。私立中学に通う秀才ですが、最近ようすがおかしくて…?


半信半疑でクラブを始めた3人ですが、自分たちの田んぼに対して意識の変化が出てきているようです。
春編に引き続き瑞々しい自然の描写をたっぷりまじえながら、少しずつ変わり始めた3人の成長途上にある一瞬をあたたかく切り取っています。

物語の季節はまさに夏。この夏休みに読むのにぴったりな一冊となっています。
どうぞお手にとってみてください!

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「なみきビブリオバトル・ストーリー」

「なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸」(さ・え・ら書房)
著者は赤羽じゅんこさん、松本聰美さん、おおぎやなぎちかさん、森川成美さんの4人

書影(さ・え・ら書房さんのサイトより)
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装丁は久住和代さん

さ・え・ら書房さんのサイトから紹介文を引用しますと…

11月3日、並木図書館のビブリオバトルに4人の小学生が集まった。
シュートを決めるようにカッコよくチャンプ本をとりたい修。
ペットショップの子犬の現状を伝えたいと願うアキ。
恋バナの主人公へのあこがれを胸にゆれとまどう玲奈。
ケンカ中の修にどうしてもわかってほしいことがある陸。
そして、4人それぞれの思いをかけたビブリオバトルの幕があがる……


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左が「陸」、ちょっと物静かな男の子で、書かれたのは森川成美さん
右は元気なサッカー少年の「修」、作者は赤羽じゅんこさん

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左が「主人公みたいな」恋愛に憧れる「玲奈」、作者はおおぎやなぎちかさん
右はビブリオバトルで伝えたい思いがある「アキ」、作者は松本聰美さん

4人の主人公のお話をそれぞれ一人の作家さんが担当し書かれています。
ビブリオバトルというと耳慣れないかもしれませんが、お話の中には「本が好き!」という熱いおもいがあふれんばかり。
読書好きの子でしたら「あるある」と頷けるような部分もあるでしょうし、あまり読まない子でもちょっと読んでみようかなという気にさせられるような、「熱にあてられる」感じがあります。

ビブリオバトルの普及という点でも大きな役割を持ちそうな一冊です。
どうぞお手にとってみてください!

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「こうちゃんとぼく」

「こうちゃんとぼく」(講談社)
著者は くすのきしげのりさん。

書影(版元ドットコムさんより)
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シリーズ装丁は田名網敬一さん。


講談社ブッククラブから紹介文を一部引用しますと

「ぼく、『やまの こうさく』です。よろしくおねがいします。」
 十月。
 ぼくらのクラスにてんこうせいが、やってきた。

 こうさくくんは、まえにかよっていた小学校のせいふくを、それも、こうさくくんのからだよりもすこし大きなせいふくをきていた。
 ぼくは、せきがえでこうさくくんのとなりになった。
 先生から、しんらいされているようで、すごくうれしかった。
 ぼくは、はりきってこうさくくんに、いろんなことを教えてあげた。
 でも――。



挿絵を少しご紹介
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先生からこうさくくんのとなりの席をまかされ、頼りにされていることが誇らしい「ぼく」。

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自然のいっぱいな田舎からやってきたこうさくくんの話は面白く、みんなが聞きたがります。

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こうさくくんはあっという間にクラスにも溶け込み、こうちゃん、こうちゃんと呼ばれるように。

クラスで最初に仲良くなった「ぼく」は、最初はうれしい気持ちでした。
けれど勉強も運動もできるこうちゃんの存在がクラスの中で大きくなっていくうちに、だんだんと心の中にもやもやしたものが生まれていきます。

嫉妬というものは、大人になってさえ(むしろ大人になってからの方が?)やっかいな、できるなら抱きたくない感情です。
はじめて嫉妬を感じた「ぼく」は、どうむきあっていくのでしょうか?

こうちゃんとぼくの友情のゆくえを、ぜひ読者にも見届けていただきたいです。

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